娘
とってもわたくし事になりますが9月に娘を産みました。
私自身、
きっとこの出来事は少なからず、これからのBANSANのものつくりに影響を与える出来事になると思います。
だからこそ、こうしてちょっとだけ文字にしてみようと試みました。
美しいもの、好きなものというのは小学生のころからずっと変わらず、少しずつ年齢を重ねることにより新しい好きなものが身体にくっついてきて「私」を作り上げているような感覚でいました。
そんな好きというカバンをいっぱい抱えて生きてきた私に起きた、小さな変化。
もともとコンプレックスがだいぶ強い方なのですが、さらに輪をかけて勝手にぐんぐん伸びたり、黒ずんだり、髪の毛がぱさぱさになったり、信じられないほど汗だくになったり、どーんと体重が増えたりと…世の中の『美』という概念から少しズレて起きた自分の身体の変化に戸惑いました。
だからこそ、改めて女性の身体や、内面的な変化についてじっくりと考えた貴重な期間でもありました。
そんな中、のんびりと生まれてきた小さな娘。
さらに娘に乳を飲ませるため、どんどん垂れ気味になる私の胸。
これらのすべての出来事は今まで経験したことのない新鮮な体験でした。そして今もこの体験は現在進行中。
そんな出来事から今まで美しいと感じる「概念・基礎」のようなものが、変化してきたように感じています。
もっと自由に表現して良いんだなと目の前がさらに広がったような、今まで持っていた好きというカバンの容量が急に増えた不思議な気分です。
この小さな変化が、
さらに素敵な洋服が今後BANSANからお届できることを願って。
改めまして、これからもどうぞよろしくお願いします。
7月の私です。仕事部屋にて。
撮影/ 坂内友美