玄関の花

私の実家には玄関の横に靴箱があり、その上にいつも花瓶に入れた花を飾っていました。

菊とか庭に生えていた水仙とか、結構地味な花だった記憶があります。

緑の葉と、黄色か白の花。

花瓶も白くて小さな鳩が二羽ポツンと巣の中に入り、花瓶の真ん中に一羽尻尾が欠けて付いていました。

今思えば一体あの花々は祖母か母が飾っていて、その時その時できちんとお水を変えて、新しい花を飾っていたんだろうか‥とふと考えます。

今私が住んでいる家には、靴箱が無くて玄関にお花を飾ることができないのですが、いつも玄関にお花のある風景はいいなあとしみじみと思います。

そんなお花達を、今度は私がひっくり返して、ドライフラワーのようなアクセサリーにしようと考え、出来上がったのがDry flower charmシリーズです。

 

架空の花ですが、どんな花にでも見れるようなモチーフがいいなあと、形をデザインしました。

耳元からぶら下がる姿は、ドライフラワーをまさに乾燥中のような雰囲気で、プランプランと揺れます。

キンモクセイ、アザミ、ローズ、ポピーと、秋の花をイメージして色を決めました。

なかなかお花は飾れない寿楽ガールの皆様は、玄関ではなく、この秋からはお耳に飾ってみるのもオススメです。

私もすでに耳元でアザミ乾燥中。

 

渋目の秋色が、これからの季節を待ち遠しい顔して揺れています。